前回は、日本産の茶葉を使用して作られた紅茶、和紅茶について紹介しました。
今回は、自宅で紅茶を飲む際に美味しい紅茶の淹れ方を紹介したいと思います。紅茶と和紅茶の淹れ方は基本的に同じです。ここでは、紅茶の淹れ方を基本にして、和紅茶で気をつける点も記載しながら紹介したいと思います。
Contents
ゴールデンルール 紅茶を美味しく飲むための5つのポイント
イギリスには19世紀のビクトリア朝時代から現代も引き継がれている、美味しい紅茶を飲むための「ゴールデンルール」があります。ゴールデンルールには5つのポイントがあります。
1.良質の茶葉を選ぶ
古い茶葉は紅茶の色に影響するだけでなく、味や香りがどうしても落ちてしまいます。保存状態が悪いとあっという間に水分を吸収して変質してしまいがちですので、できれば密封可能なアルミ袋で高温や湿気を避けた状態で保存するようにしましょう。保存方法をしっかりしておけば、数年は良い状態で保つことが可能です。
2.ティーポットを温める
美味しい紅茶を入れるためにはぐつぐつに沸騰したお湯が必要です。せっかく沸きたてのお湯を使用しても、冷たいティーポットを使用してしまうとお湯が冷めてしまい、美味しく抽出することができなくなってしまいます。必ず事前にティーポットを温めておきましょう。
3.茶葉の分量を正確に量る
基本的に紅茶一杯(約160ml)につき、茶葉はティースプーン1杯と言われています。しかし、紅茶の茶葉は種類によって大きいものから細かいものまで様々です。目安としては、細かい茶葉はティースプーン中盛1杯、大きい茶葉は山盛り1杯程度と覚えておくといいでしょう。
ティーキャディースプーンで量る
紅茶にはティーキャディースプーンと呼ばれる、紅茶専用のスプーンがあります。普通のティースプーンよりも持ち手が短くて葉をすくう部分が大きくすくいやすくなっているのが特徴です。
4.汲みたての水道水を使って沸騰したてのお湯を使う
お湯はグツグツと沸騰させたばかりの空気を含んだ熱湯を使いましょう。お水のポイントは「軟水」を使うことです。
水道水よりもペットボトルのお水の方が良いと思われがちかもしれませんが、ペットボトルのお水はほとんどが紅茶の味が落ちる「硬水」であり、また酸素をあまり含まないものが多い為、紅茶には不向きと言われています。
その点、水道水はほとんどが軟水ですので、紅茶にとても適しています。汲んだばかりの水道水ならば酸素も空気もたくさん含まれていますので、尚良しです。
沸騰した後に保温してあるお湯ではなく、グツグツと沸騰した直後のお湯を使用することで、より空気が含まれて、紅茶が美味しくなります。
5.時間を計り、茶葉をしっかり蒸らす
お湯を注いだらすぐに蓋をして蒸らします。蒸らす時間は大きい茶葉は3~4分、細かい茶葉は2分半~3分が目安と言われています。
和紅茶は外国産の茶葉と比較して大きめのものが多く、その為抽出時間は比較的長め(5分以上も有)になっているものが多いです。詳しくは購入した茶葉のパッケージに記載されていますので、そちらを読んで確認しましょう。
これで完成です!
紅茶の美味しい淹れ方(ティーバック)
次に、ティーバックの場合の美味しい淹れ方を紹介します。リーフとティーバックで一番違う点は、お湯を入れる時のタイミングです。
ティーバックは、お湯を入れてから入れる
ティーバックの場合、カップにティーバックを入れてその上にお湯を注ぐ方法をとっている方が多いのではないでしょうか。この方法ですと苦味成分が多く出てしまうためお勧めしません。
温めたカップに沸騰したばかりのお湯を入れ、そこにティーバックを入れると香りが良く、風味がでやすくなります。
蓋をして蒸らす
蒸らす時間は基本的には2分程度ですが、詳しくは購入した商品のパッケージを参考にしてみてください。ほとんどのメーカーで、そのティーバックに合った蒸らす時間が記載されています。
ティーバックを出す
蒸らしたことで十分に香りや風味が出ていますので、出す際にティーバックを絞ったりしなくても大丈夫です。そのまま出しましょう。
和紅茶を楽しむ。紅茶の美味しい淹れ方 まとめ
今回は紅茶の美味しい淹れ方を紹介しました。紅茶は沸騰したばかりの空気が含まれているお湯を使うことや、蓋をして蒸らすことがとても大切です。茶葉の量については厳格には決まりがありません。何度か飲んでみて、自分が好きな濃さや渋み加減を見つけることも、紅茶の楽しみの一つです。
ホッと一息つきたい時に、美味しい和紅茶を是非飲んでみてはいかがでしょうか。