和紅茶って何?流行の和紅茶の特徴、外国産紅茶や緑茶との違いを紹介

和紅茶を楽しむ

和紅茶という言葉を聞いたことはありますか?スーパーなどで多く出回っている紅茶はインドやスリランカなどで作られているものが多いですが、最近は日本で作られた日本産の紅茶(和紅茶)が出回り始め、その美味しさから少しずつブームになってきています。今回は日本産の紅茶、和紅茶の特徴や外国産の紅茶との違いなどを紹介したいと思います。

和紅茶の原材料は?加工方法は?緑茶との違いを調べる

和紅茶は日本産のお茶の樹を使って紅茶用に作られたお茶を指します。日本でお茶と言えば緑茶を思い浮かべる方が多いと思いますが、緑茶に使われているやぶきたなどの「茶樹」と同じ茶の樹から作られています。

緑茶と紅茶の違いは?

緑茶も紅茶も、原材料は同じツバキ科の「茶樹」になります。ではどのようにして緑茶や紅茶になるのでしょうか?それは加工する過程にあります。

緑茶の製造加工

茶の樹には「酸化酵素」と呼ばれる酵素があり、カテキンなどのポリフェノールを酸化させる効果があります。緑茶は加工の過程で煮たり蒸したりするなどの熱を加えた後に冷却することで酸化酵素の働きをなくし、発酵させません

ですので、お茶の樹の綺麗な緑色がそのままに残った形になります。

紅茶の製造過程

緑茶が発行させないのに対し、酸化酵素の働きを生かして発酵させて作るのが紅茶です。萎凋(いちょう)と呼ばれる方法で茶の樹を乾燥させ水分を飛ばした後、細かく砕き、その後25度前後で湿度は90%の醗酵室に寝かせて発酵させます。こうすることで茶の樹は緑色からきれいな赤褐色になり、紅茶独特の香りがでてきます。

ウーロン茶は緑茶と紅茶の間

緑茶は発酵させないで作られ、紅茶は発酵して作られていいます。そして、紅茶ほどではないのですが少しだけ発酵して作られたお茶がウーロン茶になります。

紅茶はウーロン茶から産まれた?

紅茶の発祥地は実は中国だったと言われています。元々は中国で飲まれていたウーロン茶がイギリスに渡った際に受け入れられ、より発酵度合いの強いお茶を求めるうちに紅茶が誕生したと言われています。

和紅茶と外国産の紅茶の違いは?

日本産の茶葉で作られた和紅茶と外国産の紅茶との違いはどこにあるのでしょうか?調べてみました。

苦味が少なくまろやか

和紅茶を飲んだほとんどの方は、「苦みが少ない」「口当たりがまろやか」という印象を受けると思います。日本で育った茶葉は、海外よりも昼夜の温度差が少なく日照時間が少ないことが特徴です。この特徴が「渋みが少なく、口当たりが優しい」味を作っています。

こだわりを持った生産者が多い

最近は知名度が上がりつつある和紅茶ですが、まだまだ一般の方の認知度が高いとは言えません。だからこそ、生産者の方々は普及を広めるために一生懸命です。

ネットで「和紅茶」と検索してみるとわかるのですが、緑茶に様々な種類があるのと同様で、和紅茶にも茶葉の種類や地域によってたくさんの種類が存在します。

そしてその地域ごとに特徴があり、中には生産者がどんな方か、どのような工場でどのような過程でつくられるのかを知ることも可能な場合があります。

外国産の紅茶ではほとんどあり得ない状況でしょう。生産者を身近に感じることができ、作られた地域を思い浮かべながら飲むことができるのが和紅茶の特徴です。

和菓子や和食のお供に

外国産の紅茶は渋みが特徴の為、ケーキなどの洋菓子がとても合います。しかし上記で述べたように、和紅茶は日本独特の気候で育った茶葉であり、渋みが少なく口当たりが優しいのが特徴です。ですので、和菓子や和食などにとても合います

和菓子の控えめな甘さは、外国産の紅茶では渋みの強さに負けてしまいがちですが、和紅茶はまろやかで優しい口当たりの為、品のある和菓子の甘味を引き立てます。

なこ
苦味がなく口当たりが優しい和紅茶の良さは、ある意味日本人の良さと共通しているわね

なここ
控えめな甘さや繊細さは日本人が評価される点でもあるし、日本人が好む味でもあるのね

和紅茶について紹介のまとめ

和紅茶は緑茶と同じツバキ科の茶の樹を使用して作られた日本産の紅茶を指します。日本の気候の特徴から、外国産と違い渋みが少なくまろやかで優しい口当たりなのが特徴です。日本の中でも地域によって特徴があり、和紅茶を普及させるために多くの生産者の方々が力を入れています。

和菓子や和食の良さを消さずに、控えめな甘さで引き立てることができる特徴をもつ和紅茶。紅茶には紅茶ポリフェノオールが含まれていますので、身体にも良い効果が期待できます。是非一度、日本で作られた和紅茶を試してみてはいかがでしょうか。