小学生の次男の自宅での勉強方法に疑問を持ったのは、2年前、次男が小学4年生の頃のことでした。夫婦ともに共働きで平日の帰宅は18時以降になってしまう我が家。祖父母も同居していない為、子どもが学校から帰宅してから私が帰宅するまでの間は、高校生の長男と次男の二人で過ごすことになります。
遊びに夢中で宿題がおろそかになりがちな次男の様子
一人で過ごすことが好きで、自宅で黙々と宿題をしていた長男とは違い、友達と遊ぶことが大好きな次男。私と「遊ぶのは宿題が終わってから!」と約束している為、宿題を終えてから友達と遊ぶことは守っています。というか、どの家庭もたぶんそうなのでしょう。自宅へ遊びにくる友達は宿題を持ってきて、宿題をやってから遊ぶ酔うのがルールになっていて、次男が友達の家へ遊びに行くときも、宿題を持って遊びに行ってました。
早く遊びたいために宿題が雑になりがち
帰宅した私は次男の宿題をパッと見直して、算数はマルつけしたり、漢字ノートは汚い字は書き直させるのが毎日の日課。ですが、漢字については毎日書き直させてるのに、まったく直らず。それどころか漢字テストについては毎回酷い点数をとってくるのです。
よく考えれば当たり前ですよね。毎日やってはいる宿題も「友達と早く遊びたいために、とにかく早く終わらせる」ことを目標としてやっているのですから。当然身につくはずもありません。しかし、仕事をして疲れて帰宅してきた私は、その状態に目を逸らし、とにかくやっているからOKとしてしまった。その点は反省すべき点です。
効率的な家庭学習方法をするために取り入れたこと
では、どうすれば効率的な家庭学習ができるのか。色々な人に意見を聞いたりネットで検索したりした結果、我が家では以下のように取り組みました。
一週間ごとのスケジュールを立てる
次男は、時間さえあれば友達と遊び、帰宅してからはゲームをやろうとします。自分で自分の時間が把握できてないのが現状です。そこで、一週間ごとに分かりやすく下記のようなスケジュール表をExcelで作成して次男に渡すことにしました。
ここには、来週一週間のうち、塾や習い事など「既に決まっている予定」が書いてあります。家庭学習の予定は記入してありません。なぜなら、「家でいつ学習するかは子どもが決める」ことが重要だと考えたからです。
スケジュール表を見ながら、一週間の家庭学習方法を子どもと考える
子どもと決めると言っても、当時小学5年の次男は勉強にどのくらい時間がかかるのか、どんな勉強をすればいいのかなど、さっぱりわかっていない様子でしたので、しばらくは私と二人で一緒に考えました。
子どもの苦手な箇所を考える
まず、今まで次男の様子を見てきて、苦手そうだと思う点をあげてみました。
- 漢字
- 国語の文章問題
- 英語の単語
男子は理数系が得意と聞いたことがありますが、我が家はまさにそうで、長男次男共に理科や算数(数学)は得意です。しかし、国語は苦手で、漢字や文章問題は特にわからないようです。
英語に関しては、塾で教わっているのですが、そこで毎週行われる単語のテストがやはりどうも苦手なようです。英単語や漢字は反復練習が大切な上に、これから先もずっと続いていくことですので、苦手意識を克服するためにも、今から少しずつやっていくことが必要です。
具体的に何をするか考える
上記で考えた苦手な箇所を踏まえたうえで、なるべく細かく勉強内容を決めていきます。
- 塾の宿題をする
- 漢字を覚える
- 英単語を覚える
- テスト直しをする
- 音読をする(週3回)
スケジュール表に上記の勉強内容を追加する(本人が考える・親はアドバイス)
次に、スケジュール表の空白欄に、上記の予定を埋めていきます。
字が汚なくてすみません。読みにくいですが、本人に書かせるのが一番だと思います。こうして一週間の予定が出来上がりました。
具体的な勉強方法は?
苦手だと感じた項目をどんな風に克服していくか、具体的に考えました。
漢字は小学校の漢字ドリルを使う
学校で行われる漢字テストでいつも満点が取れない次男。ですので、まずは漢字テストで満点を取ることを目標にしてやりました。具体的には以下の通り。
日曜日・・・現在宿題で出ている書き取り(漢字ドリル20問)をテスト ※毎回10問ほど間違える
月曜日・・・日曜日に間違えた問題の中で、3分の一を覚えてテスト(合格するまで)
火曜日・・・日曜日に間違えた問題の中で、3分の一(まだやっていない問題)を覚えてテスト(合格するまで)
金曜日・・・日曜日に間違えた問題の中で、残りの3分の一をテスト(合格するまで)
日曜日・・・先週のテストで間違えた問題のみ、全てを再度テスト(間違えた部分はまた繰り返しテストを行う)
この方法で、次男は短くて1週間、長くても2週間も取り組むと全問正解するようになりました。子どもの記憶力は凄いなと思います。ただ、ここで重要なことは、3回以上間違えた問題はチェックすることです。チェックした漢字については、後程書く、間違えノートに記入をしておきます。
英単語も漢字と同様のやり方で覚える
英単語に関しては、毎週金曜日に塾で行われたテストで間違えた英単語を覚えるところから始めます。
金曜日・・・塾のテスト(英単語10問)
日曜日・・・間違えた単語の3分の一をテスト(できるまでやる)
水曜日・・・間違えた単語の3分の一をテスト(できるまでやる)
木曜日・・・間違えた単語の3分の一をテスト(できるまでやる)、金曜の再テストに向けてもう一度塾で間違えた単語全てのテストを行う
金曜日・・・塾の再テスト
この方法で、再テストにはほぼ合格することができるようになりました。本来ならば再テストではなく最初のテストで合格を目指すところかもしれませんが、この塾の方針で、単語テストに関しては合格した人から次の問題へとステップアップしていくので、まずは無理をせずペースを守って合格していくようにしています。
間違えた問題を集めた間違えノートを作成
ネットで良い勉強方法がないか探したところ、多くの方が紹介していたのが、間違えた問題をまとめた間違えノートを作成する方法でした。
当たり前のことですが、できる問題を何度もやっていても実力は伸びません。一度間違えた問題を次は間違えないようにすることで、苦手な問題をなくしていくことが大切です。
家庭学習の際には、一度正解した問題は二回目はやらずに、間違えた問題のみを勉強するということを徹底するようにしました。
音読を習慣づけて文章問題を克服する
音読に関しては、こちらの方のサイトを参考にさせて頂きました。
上記のサイトに書いてあった「“音読”とは問題文の求めることに対して理由や根拠を探す訓練」という言葉はとても衝撃を受けました。
サイト経営者のお子さんは毎日寝る前に音読しているそうですが、現状、我が家の次男に毎晩は無理だろうと考え、一週間の内3日間だけ音読をしています。
大切なことは、ただ読むのではなく、「根拠を意識しながら」読むこと。ですので、次男が読み終わった後に、必ず3点は質問するようにしています。〇〇くんはどうして泣いたの?なぜそう思った?そのことに対して他の人はどう考えたの…?などといった質問を、文章の中から探して答えられるように意識してしています。
自宅での学習方法を考える まとめ
上記のような方法で自宅学習を開始してから、ちょうど1年が経とうとしています。1年続けてきて一番効果があったことは、「国語の成績が上がった」ことです。音読はやはり効果があると感じています。他の教科については、上がってはいませんが下がってもいないので、今のところは現状維持で続けていく予定です。
小学六年の次男は、周囲の他の六年男子と比較するとまだ甘えん坊なところがあり、この勉強方法も特に嫌がらずに続けています。いずれ反抗期がきたら、親子でやるこの方法は別の方法へとチェンジしていくかもしれません。でも、その時期が来るまでは、親子で勉強を楽しみながら克服していきたいと考えています。