2019年10月5日、PayPayがサービス開始1周年を記念して「20%還元の感謝デー」を開催しました。日本政府が国を挙げてキャッシュレス化を推進していることもあり、最近はキャッシュレス化が一気に進んできたように思います。しかしその一方で、PayPayへの対応が追い付かず、こんなトラブルがあったという一例を紹介したいと思います。
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PayPayで支払おうとしたらエラー表示が?
せっかくの20%還元デーなので、どこで効率的に買い物しようかチェックしていたところ、近所のスーパーで今月からPayPayが使えるようになったことが判明。ならば普段の買い物で使おうということになり、そのスーパーへ行きました。
「この加盟店の利用限度額に達しています」
スーパーについたのは夕方16時頃。普通に買い物を済ませ、レジで精算しようとしたところ、「支払いできませんでした」の表示が。。。
画面には「この加盟店の利用限度額に達しています」という表示が出ています。加盟店の利用限度額??何だそれは??店員さんが次から次へときて、私の携帯に出ている画面をみながら一緒に操作したのですが、何度やっても画面は同じエラー表示。そのうち、他のレジでPayPayで支払いをしようとした他のお客さんからも同じエラー表示が出始めてしまい、ただでさえ土曜日の夕方で込み合っている店内のレジが進まなくなり、騒然とした空気になってきました。
スーパーの本部でも状況が把握できず
状況が収まらないと判断した店員が本部に問い合わせたのですが、本部からの回答は「本部でも状況が把握できていない」ということだったようです。また、そのお店だけではなく、数十店舗あるどのお店でも同じようなエラーがでているとのこと。本部からPayPayの担当者に連絡をとろうとしているが、なかなかつながらない状況であるということ。
とりあえず全額現金で支払い、自宅へ
レジにはPayPayで支払おうとしてもできずお店の対応を待っているお客と、状況が読み込めずレジが進まないことにイライラした表情の他のお客が増えてきたのをみて、とりあえず一旦は全額現金で支払うことにしました。
でも当然不満は残ります。幸い店員さんが親切な方で、「状況が把握出来次第お電話を入れさせて頂きます」と声をかけてくださいました。なので一旦は自宅に帰宅し、電話を待つことに。しかし、電話がかかってきたのはそれから4時間、スーパーが閉店してからの事でした。
加盟店毎に利用限度額を設定している仕組みだったことが判明
結局昨夜の電話で、現金で20%分を返金してくれるという話を聞いたので、翌日20%分のお金を受け取りに行くことになりました。そしてなぜこんなことになってしまったのかを確認したところ、驚きの結果が分かりました。
なんと、PayPayは加盟店と契約を結ぶにあたり、加盟店毎に1ヶ月の支払可能限度額を設定しているそうなのです。このスーパーの場合、1ヶ月の限度額を100万円で設定していたそうで、つまり、20%還元セールが行われたために、月初の5日だったにもかかわらず早々に限度額の100万円に達してしまったということが原因だったようです。
となると、今日受け取るお金はお店側の出費になるんですよね?ならばお金を受け取っていいものかどうか少し悩みましたが、お店側としても状況の把握をしていなかったことが原因なので…と、PayPayが使えなかった顧客には返金対応をしていると伺い、今回はお金を頂くことになりました。
しかし、ネットで検索してみると、同じような状況の場合でも、「PayPayが使えない」という理由で、原因が分からないまま現金で支払いを求めたというお店もあるようで、今回私たちが関わったお店はかなり良心的なお店だったなと思います。
まとめ
政府が全面的に後押しをしているキャッシュレス化ですが、今回のようにキャンペーンばかりが先行してしまい、内容が良く分からないままでスタートし、後日トラブルになるケースは他にもあるのではないかと思います。
今回関わったスーパーは、10月1日からPayPayの取り扱いをスタートしたものの、還元セールがあったばかりにわずか5日で1ヶ月間の限度額に達してしまったということで、今月の残りの日はもうPayPayは使えないのかと尋ねたところ、「還元セールが週末だったためにPayPayの窓口担当者がお休みで連絡がとれなく、月曜日に確認する予定です」と返事が返ってきました。還元セールの最中に担当がお休みだなんて…とモヤモヤが残る結末でしたが、今回のことを踏まえ、使用する側ももっと情報を取得しないといけないなと感じた出来事でした。