静岡県焼津市にあるイオン焼津。その1Fに入っている高柳製茶 イオン焼津店へ行ってきました。
高柳製茶は明治35年に創業し、今日まで110年の歴史がある牧之原製茶の専門店です。お茶はもちろんのことですが、早くから茶葉を使用したクッキーなどの洋菓子の開発にも力を入れていて、年末のこの時期にはお年始用にお茶だけでなくお菓子もとても売れているようです。
茶葉だけでなく、様々な種類のティーバッグもおいてあります。玄茶のティーバックとか案外良いかも。種類が多いだけでなく手書きで簡単な説明などが書いてあるので、それを読むのも楽しいです。
牧之原紅茶も売っていました。ティーバックがカップ用(2g)とポット用(5g)に分けて売られているのは嬉しい心遣いですね。牧之原紅茶は、甘味と渋みのバランスが良いとされている「やぶきた」品種です。やぶきた緑茶と同じく香りは控えめですが、その控えめな感じがとても上品さを感じさせる品種だと思います。
お茶つぶリーフクッキー。こちらは牧之原産の茶葉100%を使用したクッキーで、贅沢なことに牧之原の一番茶を使用しているそうです。爽やかな香りを楽しめる深蒸し茶をふんだんに練り込んだお茶のクッキー。茶葉が全部使われてるとのことなので、身体にも良さそうですね。
そして、こちらが今回のお目当てである。牧之原紅茶ダックワーズです。1個105円(税抜)。このお菓子ももちろん高柳製茶さんが試行錯誤しながら作ったそうです。⇒詳しくは高柳製茶さんのブログへ。このお菓子が出来上がるまでのことが書いてあります。
生地にもダックワーズにサンドされたバタークリームにも、たっぷり練り込みました。お茶屋だからこそ、素材のお茶にはとことんこだわっています。ダックワーズには小麦粉を使わず米粉を使ってもっちり食感にしました。使用している米粉は100%国産。外はサクッと、中はふんわりもちっとした食感が楽しめます。
ブログによると、「お茶のマカロン」を目指して作られたとのこと。でも、すぐ割れてしまうという欠点にぶつかり、試行錯誤すること2年(長い…)。米粉を使うことで、割れにくくもなり、尚且つもちっとした食感に出会うことができたと書かれていました。
いざ、試食です。
美味しいです!手に取った感じはとても軽いので、やっぱりパサパサしているのかなと心配でしたが、確かに外はさくっとでも中はモチっとしています。米粉を使っているからこそこんなに軽くてもモチっとしているんだろうなぁ。それと、生地はもちろんですが、間に挟まっているバタークリームから紅茶の爽やかな香りが口に広がります。あぁ、紅茶の和菓子を食べているなぁという実感。そう、ケーキではなく「和菓子」の印象がしっかり残っているんです。
この全く苦くなくて爽やかな印象が出るのは、まさに「和紅茶」だからこそだなぁ、と。和紅茶の中でも爽やかな香りが特徴の「やぶきた」品種だからだろうなと、久しぶりに和紅茶ならではのお菓子を頂くことができ、とても嬉しく感じました。
高柳製茶さんはお店だけでなく、ネットでも販売を行っていますので、興味のある方は覗いてみてください。